2025年3月2日更新
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アポカリプス・ダイジェスト第3巻1940-41:まやかしの戦争と日独伊三国同盟(POD版) |
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【内容紹介】『アポカリプス・ダイジェスト』第三巻(POD版)がリリースされました。本書も 第一巻と同様に「左縦書き」になっています。 第三巻の目次の概要は、以下のようになっています。 一九四〇年──「まやかしの戦争」とフランス降伏、日独伊三国同盟 一九四一年──独ソ開戦と日本の英米開戦 ポーランドへ侵攻したナチス・ドイツに対して、イギリス、フランスが宣戦布告して 第二次世界大戦が勃発したが、ガムラン将軍指揮下の英仏連合軍は何ら軍事行動を起こそうとしなかった。 その8ヶ月の「まやかし戦争」の後、ポーランド西部、デンマーク、ノルウェーを占領したナチス・ドイツは、 西部戦線でオランダ、ベルギーへの侵攻を開始し、マジノ線を迂回してベルギー国境のアルデンヌの森からフランス領内へ侵攻した。 防衛線が破られた英仏連合軍は総崩れになって敗走した。 ダンケルクに追い詰められた英仏連合軍を救出するダイナモ作戦は奇跡的な成功を収めたが、フランスは降伏した。 日本では、「バスに乗り遅れるな」という煽動的スローガンが飛び交い、拙速に日独伊三国同盟が締結された。 イギリスは、ドイツ空軍と制空権を争う「バトル・オブ・ブリテン」の空中戦で「ウルトラ情報」を活用して守り抜き、 ナチス・ドイツのイギリス上陸計画を阻止した。 イギリス攻略を断念したヒトラーは、独ソ不可侵条約を破棄してソ連へ侵攻を開始し、独ソ戦は「心理兵器」の通用しない壮絶な絶滅戦争となった。 アメリカは、三国同盟を締結した日本をナチス・ドイツから離間させようとする外交交渉を行うが、 様々な謀略が働いて不調に終わってそれを断念し、ついに日本は英米に開戦した。 471ページ 価格¥3,630(税込) アマゾン書籍ページへ |
アポカリプス・ダイジェスト第2巻1936-39:第二次世界大戦勃発(POD版) ![]() |
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【内容紹介】『アポカリプス・ダイジェスト』第二巻(POD版)がリリースされました。本書も 第一巻と同様に「左縦書き」になっています。 第二巻の目次の概要は、以下のようになっています。 一九三六年──二・二六事件とベルリン・オリンピック、「王冠を賭けた恋」 一九三七年──「総司令官なき大本営」と南京事件、ソ連大粛清 一九三八年──「水晶の夜」事件とウラン核分裂の発見 一九三九年──「欧州ノ天地ハ複雑怪奇ナリ」─第二次世界大戦勃発 1936年には、日本で、北一輝らに後押しされた陸軍の皇道派の青年将校たちが決起する「二・二六事件」が起こった。ベルリンではオリンピックが開催され、12月にはイギリス国王に即位したエドワード八世が、一年足らずで退位する「王冠を賭けた恋」の変事が起こった。 1937年には、第一次近衛内閣時に盧溝橋事件に端を発した日中戦争(支那事変)が勃発し、大本営が設置された直後の南京戦で「南京事件」が起こっていた。 1938年に、ナチス・ドイツはオーストリアを併合し、さらにチェコスロバキアを無血で解体し、支配下に置いた。そして1938年12月には、ベルリンでウラン核分裂が発見された。 1939年9月1日、ナチス・ドイツはポーランドに侵攻し、それに対してイギリス、フランスは宣戦布告し、第二次世界大戦が勃発した。しかし、ガムラン将軍指揮下の英仏連合軍はなぜか具体的な軍事行動を起こそうとしなかった。ナチス・ドイツと独ソ不可侵条約の秘密議定書で ポーランドへの共同侵攻を約束していたソ連は、9月17日になってようやく白旗を掲げながら、東からポーランド領内へ侵入した。ナチス・ドイツに対して宣戦布告した英仏連合軍が、なんら軍事行動を起こさない「まやかしの戦争」の時期が続いていた。 471ページ 価格¥3,630(税込) アマゾン書籍ページへ |
アポカリプス・ダイジェスト第1巻文化安全保障のために(電子書籍版) ![]() |
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【内容紹介】『アポカリプス・ダイジェスト』第一巻の電子書籍版(キンドル版)がリリースされました。 電子書籍版も「左縦書き」になっています。 是非ご覧ください。 463ページ 価格¥2,200(税込)アマゾン書籍ページへ |
アポカリプス・ダイジェスト第1巻文化安全保障のために(POD版) ![]() |
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【内容紹介】この本は、日本文の「左縦書き」の書式によるコンセプトブックになっています。またそのテーマとなる内容は、現代美術家マルセル・デュシャン、哲学者フリードリヒ・ニーチェに関する疑問の論究にはじまり、古代から現代に至る知られざる「人間とサタンとの相剋」の史実を論説することを目的にしています。書式に関して、日本文の縦書きは右から左へ行送りする「右縦書き」が、古来からの慣習となってきました。それには漢文の伝統からの歴史的な経緯があったのですが、この「右縦書き」は、左から右へ字送りする「左横書き」の日本文や欧文とは反対向きに行送りするので、同一紙面上では煩雑になり、また字の筆順の向きとは矛盾し、また右手で手書きするには不向きなので、今日では不合理になっていると考えられます。そのため日本文や欧文の横書きと整合性のとれる「左縦書き」の普及が望ましいと思われます。この本の体裁は、それを実践するコンセプトブックになっています。 マルセル・デュシャンは、晩年のインタビュー集の中で、「人間の創造物のすべてには価値がない。」と言っていたのです。人間の作る諸々の事物に何らかの価値や意味があるとみなすことによって、人間社会はなり立っていると言えるでしょう。それを全否定して憚らない者は、「人間の姿をした人間のアンチテーゼ」と判断せざるを得なくなるのです。この件で筆者の世界観は一変しました。人間外の意識によって、人間世界の言説が侵犯されていることを現実問題と考えるようになったのです。またフリードリヒ・ニーチェは、その代表作と言われる『ツァラトゥストラかく語りき』の中で、「ある時、悪魔が私に語りかけた。『神にもまた自らの地獄がある。それは人間への愛だ。』ついこの間も、私は彼がこの言葉を言うのを聞いた。『神は死んだ。人間への憐れみによって神は死んだ。』と書いていました。フリードリヒ・ニーチェは、「神は死んだ」と悪魔が言うのを何度も聞いたと書いていたのです。それがフリードリヒ・ニーチェが自身の思想として「神は死んだ」と言及したと誤認されてきたと言えるでしょう。 こうした見解が契機になって、本書では紀元前のアクティウムの海戦から、20世紀の第二次世界大戦までの「人間とサタンとの相剋」に関して論述しています。本書は全七巻を予定していますが、一九三五年までのことが概説された第一巻の目次の概要は以下のようになっています。 序──発端 第一論文:「禁断の史実」・ダイジェスト (現代美術マルセル・デュシャンの言動の分析) 第二論文:「解題『ツァラトゥストラかく語りき』」・ダイジェスト (フリードリヒ・ニーチェ著ツァラトゥストラかく語りき』の分析) 第三論文:「エクストラ・ヒューマン=アポカリプス」・ダイジェスト 第一部:前史―もう一つのトリニティ(紀元前31年のアクティウムの海戦から1096年に始まった第一回十字軍まで) 第二部 一九世紀末の「神の死」 第三部 二〇世紀のハルマゲドン——七つの頭と十本の角をもつ獣の到来 ( 1935年までの論述。1936年以降は第二巻以降に収録予定) A5判 463ページ 価格¥3,300+税 アマゾン書籍ページへ |
この『アポカリプス・ダイジェスト』(全七巻の予定)は、日本文の「左縦書き」の書式によるコンセプト・ブックになっています。
この「左縦書き」の普及は、論考の過程で派生した観点だったのですが、従来の「右縦書き」の慣習は不合理になっていると思われるため、「左縦書き」の普及を促進することを目的にしています。
左から右へ字送りする日本文や欧文の「左横書き」と整合性がとれ、また字の筆順とも矛盾しない「左縦書き」の普及の実例になるために、本書はあまり前例のない「左縦書き」によるコンセプトブックになっています。
本文が「左縦書き」になると、「横書き(左横書き)」の本と同様に、左綴じの本になります。 |
「左縦書き」の紙面例(目次ページ) |
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上記は、目次ページを例にした「左縦書き」の紙面です。活字は手書きされるわけではありませんが、左上から右下に向かって書かれるそれぞれの字の筆順と、「左縦書き」による左から右へ行送りの方向が一致しているのがわかると思います。 日本文に「左縦書き」の慣習はなかったのですが、慣れてくると、この方が自然に感じられてくるのではないでしょうか。 |
Satoshi FURUI Artist PhD
ICONOPLANT (office)
(E-mail:satoshifurui7@gmail.com)